お米の構造
秋になると稲穂には、たくさんの籾(もみ)が実ります。
イネは収穫されると、脱穀によって稲穂から籾がはずされます。さらに籾は籾摺りによって籾殻と玄米に分けられます。
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玄米はイネの果実で、胚芽がある方を下に向けた時に、下側を基部(きぶ)、上側を頭部、左側を背部、右側を腹部と呼びます。
玄米の最外層は果皮で覆われ、そののすぐ内側に種皮があり、さらにその内側に、胚芽と胚乳を覆う薄い細胞の層である糊粉層(アリューロン層)があります。果皮と種皮と糊粉層を合わせて糠(ぬか)層と呼びます。玄米全体に占める割合は、果種皮が6~7%、胚芽が2~3%、糊粉層はごく微量で、糠層が概ね約10%です。糠層のさらに内側には亜糊粉層(サブアリューロン層)と呼ばれる層があります。
多くの日本人が口にする白米は、玄米から胚芽と糠層を取り除いたものです。さらに白米から亜糊粉層を取り除いたのが無洗米です。